ヨハネス・フェルメールとの出会い

1670年頃 ≪手紙を書く婦人と召使い≫

私は芸術に対しては全くの素人である。実際、この40年間を振り返ってみても、然程、芸術に没頭したことなど無く、美術館に足を運んだことなど数えるほどしかなかった。 しかし、昨年2008年(平成20年)8月2日から12月14日まで東京都美術館で開催された「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」へは足を運んだ。

ヨハネス・フェルメール(1632-1675)は17世紀のオランダ画家。デルフトで生まれ、そして43歳という若さでこの世を去った、独特の光を紡ぐ技法をもった「光の天才画家」である。彼の技法はその他にも「カメラ・オブスキュラ」や「点描画法」などが有名である。

そもそも、私がフェルメールの絵画に興味を持ち始めたきっかけを、私は今でもしっかりと覚えている。ある日、電車の中吊り広告に、「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」の展覧広告を見つけた。そこには「手紙を書く婦人と召使い – Woman writing a Letter, with her Maid -」という作品が広告に掲載されていた。しばらく私はその「手紙を書く婦人と召使い」をボーっと眺めていた。というより、不思議と目が離せなくなっていた。

しばらくすると、その絵の中に描かれている窓から、本当に光が室内に入ってくるような錯覚を私は感じた。その瞬間から、フェルメールの絵画(本物)をこの目で見てみたいと強く感じた。これがフェルメールとの出会いであり、彼の作品が、この億劫で出無精の私をわざわざ上野の東京美術館まで足を運ばせた。

実は、フェルメールに没頭し始めてから、彼に関する本を買いあさり、彼の人生や三十数点しか現存しない彼の絵画、彼の作品の過去5回にわたる盗難事件、ハン・ファン・メーヘレンによるフェルメール贋作事件についてなど、上げれば切りはないが、とにかく、読めば読むほど、フェルメールという画家には特別なものが感じられる。

今回の展覧会では、フェルメールの他に、ピーテル・デ・ホーホ、カレル・ファブリティウス、ヤン・ファン・デル・ヘイデンなど、デルフトを代表する画家の作品38点を観覧することができた。残念ながら、フェルメール以外の作品についてはあまり事前に勉強して行かなかったので感動は薄かったが、三十数点しか現存していないフェルメール作品のうち、一挙7点を観覧できたので私は久しぶりに感動した。ちなみに、展示されていたフェルメール作品7点は以下の通り。

「1. マルタとマリアの家のキリスト」「2. ディアナとニンフたち」「3. 小路」「4. ワイングラスを持つ娘」「5. リュートを調弦する女」「6. 手紙を書く婦人と召使い」そして「7. ヴァージナルの前に座る若い女」

余談ではあるが、先ほどフェルメール作品が過去5度にわたり盗難事件に遭っていると書いたが、実は今回の展覧会に出品された「手紙を書く婦人と召使い」が盗難された作品の一つであり、しかもこの作品は1974年と1986年の2度にわたって盗難事件に遭っている。それだけ人を魅了し、犯罪に手を染めさせてしまうフェルメールの作品がどれだけ計り知れず崇高なものなのかは言うまでもない。

さて、長々を書いてしまったが、今後もフェルメールや他の画家や絵画、また芸術などについて、素人意見を書き綴ろうと思っている。芸術も首を突っ込んでみるとなかなか面白いものであることが最近になってやっと分かり始めたようである。

最後に、嬉しいことに「ルーブル美術館展 17世紀ヨーロッパ絵画」と題した美術展が2月28日(土)から6月14日(日)上野の国立西洋美術館ですでに開催されており、フェルメール作品である「レースを編む女」も展示されている。また、フェルメールと同じオランダ画家であるレンブラントの作品も展示されているとのこと。近いうちに時間を見つけてぜひとも訪れたいと思う。

シンタ

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