儚い光(アン・マイクルズ著)

シンタお薦め本、第2弾はアン・マイクルズ著(Anne Michaels)の「儚い光(Fugitive Pieces)」。

まず始めに、一言。私はこの本と出逢えたことを本当に感謝している。それまでの私の人生観には無かった新たな光を差し込んでくれた素晴らしい一冊であるのだから・・・。

上記の写真は和訳本のカバーだが、実際私は和訳本ではなく原書でこの本を読んだ。和訳されている本のほとんどは訳者のセンスによって良くも悪くもなり、時には正確さに欠ける訳がなされている場合さえある。私はそれが嫌で、できるだけ原書を読むようにしている。

話は、ナチスからの殺戮を偶然にも逃れた七歳の少年ヤーコプと彼を救ったギリシャ人地質学者のアトスとの出会いから始まる。ナチス軍から一人逃れたヤーコブは偶然にもアトスに救われ、彼の故郷の島へと連れ逃げる。

父、母、そして姉を虐殺されて心に深い傷を負ったヤーコブを、アトスは一生懸命に守り、地質学者であるアトスは貧しいながら豊かな学問をヤーコブに授ける。そして終戦。しかし、ヤーコブは家族を惨殺されたという過去の悪夢から逃げることが出来ないでいた。だが、彼はアトスが授けてくれた学問に没頭することにより、次第にその悪夢が和らいでいく。そして恩人でもあり、良き理解者でもあるアトスのほかに、もう一人、ヤーコブの理解者となる妻にも巡り会う。

この物語は2部に大きく分れており、1部はヤーコブの幼少から彼の人生が終わるまで。そして第2部からはヤーコブという人物と彼の人生を慕う若者が登場する。

ストーリーの詳細はここでは書かないが、とにかく考えさせられる物語で、私の人生に新風を巻き込んだ一冊である。ちなみに、この小説は世界25ヵ国で翻訳されており、オレンジ小説賞、ガーディアン・フィクション賞、トロントシティー賞、ほか8賞を受賞した大作小説である。興味のある方は是非読んでみてほしい。

シンタ

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中