7年ぶりのハワイ(4日目)

ワイキキビーチ

9月15日(土)ハワイの旅4日目。

ここ連日オプショナルツアーを申し込んでいたが、今日から最終日までは特段何も予定はない。

そもそも今回のハワイの旅では、のんびりとビーチでまったりし、ホテルプールサイドでビールでも飲みながらこれまたまったりするのを楽しみにしていたのだが、ハワイ到着後からいつの間にかハードなスケジュールになっていた(やはり日本人・・・空いている時間に無理やり何か予定をいれたがる、悲しい性・・・)。

さて、今日は朝8時に起床。ラナイにつづく大きな窓のカーテンを開ける。今日も快晴である。初日のハワイ島(カイルア・コナ)は曇りがちであったが、オアフ島は毎日快晴が続いている。直射日光は肌に突き刺すほど強いが、湿気はなく、木陰に入るとまるでクーラーの中にいるかのように涼しい。私は体質的にむくみやすく、いつも足のふくらはぎから足首、足の甲までむくんでいる。しかし、ここハワイに来てからはそのむくみも解消!何ということだ。私の体にはきっと「湿気」が天敵なのだろう。

足のむくみが解消され、喜ぶシンタ(顔は見えないが、喜んでいる)

足のむくみの話はさておき、起床後、ラナイのテーブルで海を見ながら昨晩フードパントリーで購入したクロワッサンと牛乳、オレンジジュースを(優雅に?)食べ、その間、本日の予定を頭の中で整理する。7年ぶりなので、今日は久しぶりにホノルルダウンタウン周辺に行くことにし、その後ランチをアラモアナ・ショッピングセンター内(4階)の「カリフォルニア・キッチン」で摂り、その後ショッピングを少々。そして早めにホテルに戻り、ホテルのプールでまったり、という計画を実行することにした。

9時15分、まずは免税店(DFS)で有名な「Galleria」へ行き、そこから始発の「ワイキキ・トローリー」のフリーパスを購入。1日フリーパスが30ドル。結構値が張る。しかし、このときは1日パス購入で2日間利用可能というサービス期間中だったので、ラッキーだった。パス購入後、ダウンタウン周辺を迂回するトローリーに乗り込むと、風を切り、ワイキキビーチを横目に、いざダウンタウン方面へと向かった。

アロハ・タワー

まず私は客船やディナークルーズなどの出発点である「アロハタワー」でトローリーを降りた。そして私はその名の通りの「アロハタワー」の展望室までエレベーターで上がった。これといって景色がいいわけではないが、高いところはいろいろと先まで見渡すことができるので楽しい。展望室には私ともう一人、高価なカメラをもった欧米人がいただけだった。

Aloha Tower Market Place

それから地上へ下り、そして隣接している「アロハタワー・マーケットプレイス」というモールへと向かった。そして私は愕然とした。ほとんどの店が撤退しており、2階は完全に全滅。一階は海側のレストラン・バーが営業していたが、そのほかは小さな店が数件とスタンド(ホットドッグ等の軽食やおみやげなどを売っている出店のようなもの)が数件営業しているだけで、閑古鳥が鳴いていた。私がいた7年前はもっと賑やかで、店も充実していた。それが今ではシャッター通り状態。何とも悲しい現実を突き付けられた思いで、言葉が出なかった。私がハワイに一人で降り立った2004年、特に知り合いもなく、仕事の当てもなく、仕事探しに疲れたとき、よくここに来た。ここは観光客が多すぎず、少なすぎず、一人でいるのに一人ぼっちではないと感じさせてくれた場所だからである。

Down Town Honolulu

肩を落としながら私は徒歩でダウンタウンエリアに向かった。5分ほどでダウンタウンエリアに入った。土曜日ということもあり、通りには人が数えるほどしかいなかった。私はのんびりと通りやビルなどの写真を撮りながら、カメハメハ大王の像とその向かいのイオラニ宮殿に向けて歩いた。

イオラニ宮殿

イオラニ宮殿は、ハワイ王朝の末期にカラカウア王とカピオラニ王妃の居城だったアメリカ合衆国にある唯一の宮殿で、ハワイ王朝最後の君主、リリウオカラニ女王が幽閉された場所としても有名である。そしてあっという間にイオラニ宮殿に到着。宮殿内も日曜日以外は見学が可能なのだが、それほど興味もなかったので、外観だけ写真に収めた。

カメハメハ大王の像

そしてイオラニ宮殿の正面門を出てワイキキ方面に向かううとすぐ通りの向こうにはカメハメハ大王の像がある。像の前には多くの観光客が写真を撮っていた。私は大王の像を通りの反対側から数枚写真と撮ると、トローリー専用の停留所へ行き、そして待つこと5分。今度はトローリーでアラモアナ・ショッピングセンターへと向かった。久しぶりだったがここは特に変わった様子もなく、「アロハタワー・マーケットプレイス」とは違い、とても賑わっていた。その事実に正直ホッとし、胸をなでおろした。

Mai Tai in Alamoana SC

私はまず腹ごしらえをすべく、4階の「カリフォルニア・キッチン」へと向かった。しかし、時間はちょうど昼を迎えていたため、20分ほど待たなければならなかった。私は名前をボブと名乗り、待ちリストに記載した。席が空き次第呼ばれるビーパーを片手に、私は向かいのバーカウンター(Mai Tai)でビールを飲みながらテレビを見ていた。そしてほどなくビーパーが鳴った。

California Kitchen in Alamoana SC

窓側の席に座った私は、カリフォルニア・キッチンにくると必ずオーダーする「カンパオ・スパゲティー(エビ入り)」を今回も注文。それから間もなくしてスパゲティーが運ばれてきた。さっそく一口、と口に入れた瞬間、何かが違った。それはすぐに分かった。パスタの太さである。異様に太く、1.9ミリはあるのではないかと思われる(うどんかっ!と突っ込みなくなるほどであった)。そして二口目。味は一緒だ。エビもぷりぷりしている。しかし、このうどんのようなパスタでは・・・。どうも納得がいかない。しかし折角注文したので完食せざるを得なかった。折角このパスタを食べるのを楽しみにしてきたので、余計残念さが残ることとなったこの日のランチであった。

アラモアナ・ショッピング・センター内

さて、気を取り直し、3階から順番に店をみて回った。しかし、結構な広さを誇るこのアラモアナ・ショッピング・センターを端から端まで見て回るには相当の時間を要するため、マップで店をあらかじめチェックし、行きたい店だけをピックアップした。その甲斐あって、1時間30分で必要な店はすべてチェックした。しかし、この日は何も買わず、明日また来た時に買うことにした(明日も来るんかいっ!)。

そして私は14時過ぎにアラモアナを出発し、トローリーでホテルへと戻った。

ホテルに戻ると時間は15時少し前だった。私はすぐにホテルのプールへと向かった。そしてプールサイドのバーでビールを買い、プールサイドにいくつも並べられているベッドの一つに座り、乾いた喉をビールで潤した(って、どんだけこの旅でビール飲んどるんじゃい!)。

15時を過ぎても太陽の力強さは衰えない。私はここ数日間の疲れとビールと太陽の心地よさで居眠りをしてしまった。そして気付いた時は17時。2時間近くも寝ていたのである。そして、見事に体の表面だけが赤く色づいていた L(>0<)」オーマイガッ!

私は部屋に戻るとシャワーを浴び、夕食をとるために外へと出た。ワイキキに面したカラカウア通りにでると、何と車両通行止めになっており、通りには人々でごった返していた。通りに沿って出店や特設会場などが設営されており、そこではローカルだけでなく、多種多様の食べ物が売られており、また、お土産なども売られていた。もちろん日本食もあちらこちらに出店していた。特設会場ではフラダンスなどが披露されていた。通りでは多くの観光客が出店で買ったものを縁石に座り食べていた。

「これはチャ~ンス!」と私はその時思った。というのも、実は職場の同僚から「ウルフギャング・ステーキ」のステーキが美味しいとの情報を来る前にゲットしており、帰国するまでには絶対に食べたいと思っていた。だが、実は一昨日に同店を覗いてみたところ、待ち客が多くてこれは無理かな、と思っていたのだが、今なら人々はこの通りに繰り出しているから、きっと店はそれほど混んでいないかも、と思い、一目散にその店へと向かった。そして私の推測は見事に的中。私は待つことなく席へと案内された。

Wolf Gang’s Steak House

私はまずビールを注文。その間にメニューを見る。迷うことなくステーキ・アンド・チョップスというコンボを2人前注文。サーロインステーキとTボーンステーキのコンボである。このコンボは2人前からしかオーダーできないため、止むを得ず一人なのに2人前を注文しなくてはならいのであった。しかし、ウェイターはさすがに「これを一人では量が多いよ。きっと食べきれないよ。以前もガタイの大きな人が一人で注文したけど、結局食べきれなかったんだよ」と忠告してくれた。しかし、私はどうしても両方食べたかったので、「残ったらホテルに持ち帰るから」といい、注文を受けてもらうことにした。それでもウェイターは少々首をかしげながら、大丈夫かな、という面持ちで私の前から去っていった。それからすぐに注文したビールとパンが運ばれてきた。私はビールを一気に半分まで飲むと、おもむろにパンを取り、バターをたっぷり着けてほうばった。うまいっ!

Steak & Chops(2人前)少し食べた後に撮影したのでこんな感じ

そして15分後、やっとお目当てのステーキが到~着。ヤバい、デカい・・・。さすがの私も初見時はビビった。しかし、実際食べてみたら何と、全然脂っこくなく、さっぱりとした味。しかも周りはしっかりと焼きがはいってパリッとしているのに、中はしっとりとやわらかい。しかも、日本の神戸牛の軟らかさとは全然違い、私はこちらのほうがステーキを食べている感を味わうことが素直にできる肉であると思った。どうやらこの店の肉は数週間ほど熟成させてから調理するとのことで、これは本当にウマイ!このウルフギャング・ステーキはチェーン店で、今のところ、ニューヨークに数店、ロサンゼルスのビバリーヒルズに1店、そしてここホノルルに1店となっており、「食べたいならここまで来な」的なスタンスなんでしょう。このステーキだけを食べにまたワイキキに来たいと心底思う私であった。

さて、このステーキの行く末だが、ご想像のとおり、私は2人前をペロッと平らげてしまった。ウェイターもさることながら、近くのテーブルで見ていた若い日本人のカップルも驚いていた。私が注文したものが運ばれてくると、カップルの女性のほうが「やだ~あれ一人で食べるつもり?ブタみたい~」。

すると彼氏「おい、あの人に聞こえるだろ!」

彼女「え~大丈夫だよ、だってあの人日本人じゃないよ~どう見たって(笑)」

彼氏「たしかに。それもそうだな(笑)」

自分「おい、そこの彼氏、なに納得してんじゃねーよ(と、心の中で突っ込む)」

そして10分後、見事2人前のステーキを完食したとき、またしてもあのカップルの恰好の餌食とされるのであった。

彼氏「おい、見てみろよ、あれ全部食っちまったぜ」

彼女「うっそー、マジで?やっだー、やっぱりブタじゃん」

自分「このセリフを言いながら見せる彼女のブサイクな顔つきと性格こそが「ブタ」じゃん(と、やはり心の中で思う私であった)」

さて、そんな会話をよそに、私は一人、残りのビールを空けると、チェックをもらい、130ドルを置いて店を後にした。あのバカップルには呆れ返ったが、ステーキは逸品だったので、気分は最高だった。店を出たのが18時を過ぎたころだった。私はのんびりとカラカウア通りを歩きながら、フェスティバルを楽しんだ。そしてあの「ステーキ」を食べてから3時間後の21時。何と、あれだけ食べたのに小腹が空いてきたので、ラーメン屋に立ち寄り、醤油ラーメンをオーダー。しかも大盛り。

小腹が空いたのに大盛りって・・・「やっぱ、オレ、ブタじゃん!!」と思った瞬間であった(自爆)!

この続きは「7年ぶりのハワイ(5日目)」で。

シンタ