2年ぶりの米国西海岸(8日目)

サンタバーバラの隠れ家的ビーチ Arroyo Burro Beach

サンタバーバラの隠れ家的ビーチ Arroyo Burro Beach

長かったアメリカ西海岸旅行も今日が最後である。明日になればまたサンフランシスコを経由し日本/羽田国際空港へと飛び立つのである。最終日ともなれば結構後ろ髪引かれるのではないかと思っていたが、実はそれなりに満足した時間を過ごすことができたので、帰国するのも然程嫌ではない気持である。まあ、一番の目的であったホストファミリー(ホストファーザーとマザー)との再会が果たせたのでそれが一番良かったと実感している。彼らも80歳となり、ホストファザーの方は体もよぼよぼで、歩くのもままならず、また、認知症の初期症状のため何をするにもすぐに忘れ、同じ質問を何度も何度も繰り返し訊ねてくる。そもそものところ、私の存在自体は覚えていてくれていたのでそれは良かったが・・・(^_^;)

Boat House Restaurant

パラソルが見える所がBoat House Restaurantである

さて、最終日の今日はまずArroyo Burro Beach(アロヨ・ビーチ)に行くことにした。このアロヨ・ビーチはこじんまりとした断崖の切れ間に作られた可愛らしい隠れ家的ビーチである。ビーチには公衆トイレ、シャワー、ピクニック用テーブルなどの設備があり、また、Boat House Restaurantという名のビーチサイドレストランもある。以前私が住んでいた頃はThe Brown Pelican Restaurantという名だったのを今でも覚えている。ここは朝食、ランチ、そしてディナーを提供しており、常に沢山の客で賑わっている人気のスポットなのである。

Arroyo Burro Beachの砂浜と海

Arroyo Burro Beachの砂浜

ちなみにこのビーチはサーフィンをする若者達にも人気のスポットなのである。私はサーフィンをするわけではないが、聞くところによると、いわゆる”風”がいいらしい。確かに波が他の場所よりは強いように思われる。サーフィンをする人は一度試してみてはどうだろう。

また、このビーチの駐車場だが、隠れ家的なビーチにもかかわらず、実は結構人気があり、その割には駐車場のスペース自体はかなり狭いとくる。これがこのビーチの欠点である。車で来てもパーキングするまでに結構待たなければならない時がたまにある。しかしここは辛抱強く待とう。ちなみにパーキング料金は無料である。

余談だが、このビーチはHOPE RANCH という高級邸宅が密集するエリアのすぐそばに位置する。ビーチからの帰り道にHOPE RANCH のエリアをドライブしてみるのもなかなか興味深いのではないかと思う。大邸宅を垣間見ると、やはりサンタバーバラは裕福な人々が住む町なのだと改めて感じるのではないだろうか。

Santa Barbara Court House

Santa Barbara Court House時計台から撮影

さて、アロヨ・ビーチを後にした私が次に向かったのがSanta Barbara County Courthouse(サンタバーバラ郡庁舎)である。もっと言えば、ここは郡庁舎であり裁判所でもある。そしてこの建物はサンタバーバラでは有名な観光名所の一つでもある。この建物はサンタバーバラ市内のどの建物よりも高く、エレベーターで時計台に上ることもできる。入場料はもちろん無料である。時計台からはサンタバーバラの町が360度見渡すことができ、そこから海側方面を撮影したのが上の写真である。ちなみに、この裁判所についての詳細は以前、「サンタバーバラ観光(郡庁舎)」で紹介しているので、そちらを参考にしてもらえればと思う。以前書いたものなので、情報についての更新がなされていないのが目についたのでここに追記しておくが、郡庁舎内ツアー(英語)は毎日午前10時30分の1回だけで、土・日は午前10時30分と午後2時からの2回ある。時期によって変更するとのことなので、行く前に事前に確認することをおすすめする。

サンタバーバラダウンタウン(ステート・ストリート)

サンタバーバラダウンタウン(ステート・ストリート)

そして郡庁舎を後にすると、今度はダウンタウンへと繰り出し、最後のショッピング(おみやげ)をしに行った。サンフランシスコで有名なGhirar Delli のチョコレートだが、サンフランシスコで買わずとも、カリフォルニアであれば大概どこのスーパーでも手に入るので、ダウンタウンにあるスーパーRalphs(ラルフス)でまとめ買いした。どうせ帰りにサンフランシスコ空港を経由するので、そこで買ってもよいのだが、事前に購入してスーツケースに入れておけば断然楽である。また、カリフォルニアといえば老舗チョコレートショップ、See’s Candies(シーズ・キャンディ)も有名で、サンタバーバラダウンタウンのPaseo Nuevo ショッピングモールにも店を構えているので、そこでも複数お買い上げ~。さらに、カリフォルニアと言えば「Pistachios(ピスタチオ)」も人気があり、土産には最適である。これは家の近くの「Trader Joe’s」で購入した。ここのエコバッグもなかなか人気があるので、いくつか購入した。

そして家に戻ると明日の帰国の準備をして、その後、5時45分に予約していたGoleta BeachのSeaside Cafeにホストファーザーとマザーを私の運転で連れて行き、最後の夜のディナーを摂った。二人とも楽しそうに食事をして、短い期間だったが会いに来てくれたことに対し本当に嬉しかったと言ってくれた。私も何となく親孝行ができた気がして少し嬉しかった。そして、また機会を見つけてここサンタバーバラに来ることを誓うシンタであった。

ということで、8日に亘って今回のブログを書いたが、本日でこのシリーズはおしまい。明日は帰国だけなので然程書くこともないだろう、ということで、読んでくれた方々、本当にありがとうございました。不定期に更新するこのブログはこれからも続くのでどうぞよろしく。

シンタ

 

 

2年ぶりの米国西海岸(7日目)

国道154(San Marcos Pass)のVista Pointにて

国道154(San Marcos Pass)のVista Pointにて

今日はホストファミリーの一番下の娘が私に会いに来るということで、午前中は彼女と久しぶりに再会し積もる話に花が咲いた。そして11時過ぎに用事があるからと言って彼女は帰っていった。その後わたしは車で隣町のソルバングというデンマーク風(スカンジナビア風)の小さな町に11年ぶりに訪れてみた。

ソルバングへは国道154(San Marcos Pass)を北上し、時間にして45分ほどで到着するのだが、途中、Vista Pointという場所がある。ここで一休みするのが私の定番コースなのだが、なぜここで一休みするかというと、ここから見える景色が私のお気に入りだからである。これまで幾度となくいろいろな国を訪れたが、この景色に匹敵するほどの場所はまだ見たことがない(少し大げさだが・・・)。それくらい素晴らしい景色で、何十分でも眺めていられる景色なのである。写真では表現できないのが大変残念である。もし機会があればぜひとも寄ってみてもらいたい場所である。

ソルバングに到着!

ソルバングに到着!

そして家を出てから1時間ほどでソルバングに到着した(途中寄り道してから・・・)。街並みは全くもって何も変わっておらず、それが私にとっては嬉しい事実でもあった。あまりに変わりすぎてしまうと、時代の移り変わりの速さと、そして自分が以前ここに居たこと自体が否定されてしまうようでやり切れなくなるからである。

一年中クリスマスで一色の「Jule Hus」

一年中クリスマスで一色の「Jule Hus」

変わらない街並みと心地よい気候で気分も上々な私はカメラ片手にソルバングの街を歩いた。すると、私が心から崇拝し、そしていつかは私も開店してみたいと思う店がまだ潰れず、それどころか活気に満ちていたのである。それが上の写真にある「Jule Hus」である。ここは看板にも書いてあるのだが、「Christmas All Year Round」、つまり、一年中クリスマス商品のみを扱うお店なのである。素晴らしい!素晴らしすぎるっ!!まさにこのように一年中クリスマスを楽しめる店を出してみたいと改めて思ったシンタであった。

さて、デンマークといえばRoyal Copanhagenを思い浮かべるのは私だけだろうか?この街では、そのRoyal Copenhagenで毎年人気のあるイヤープレートなどのコレクターズプレートがここで手に入るのだ。また、陶器や小物などが好きな人には一日中あっても時間が足りないかもしれない。

Dickens Villageのミニチュアハウス

Dickens Villageのミニチュアハウス

実は「Dickens Village」というシリーズのミニチュアハウスのインテリアを私はコレクションしており、今では20件以上のミニチュアハウスと数多くの小物も集めている。そして、その集めるきっかけとなったのがこのソルバングの街なのである。詳細は以前に「ほんの密かなコレクション」と題してブログを書いているのでそちらを参考にしてもらいたい。

街中を馬が牽引するトローリーで観光できる

街中を馬が牽引するトローリーで観光できる

というわけで、心置きなくたっぷりとソルバングの街を楽しんだ私は、来た道とは反対の101フリーウェイで海沿いを通りながらサンタバーバラへと戻ったのであった。あー楽しかった ヾ(=^▽^=)ノ

いよいよ明日は最終日。何をしようか決めていないシンタであった。

2年ぶりの米国西海岸(8日目)につづく

シンタ

2年ぶりの米国西海岸(6日目)

La Cumbre Plaza(ラ・コンブレ・プラザ)

La Cumbre Plaza(ラ・コンブレ・プラザ)

サンタバーバラに到着して今日で2日目。昨日はサンフランシスコからの移動がメインだったため、特にブログに記載するほどの内容はあまりなかったが、今日は2年ぶりのサンタバーバラ観光ツアーをこのブログを見ている方と一緒に進めていきたいと思う。

まずは私のホストファミリーの家があるのがGoleta(ゴリータ)という場所である。このゴリータは10年ほど前に一つの「市」として独立した地域で、サンタバーバラ市の西側に位置する。そのゴリータから101フリーウェイの南方面(ロサンゼルス方面)に乗り、7~8分ほど車を走らせると、La Cumbre Plaza(ラ・コンブレ)というショッピングモールがある。小さなモールだが、天気の良い日はモールのあちらこちらに設置されているベンチに座り、スタバのコーヒーを飲みながら贅沢なひとときが送れる憩いの場所でもある。そんなモールも私が住んでいたころはディズニーストア、Pacific Sunwear、GAPなど、一般庶民でも簡単に手が届く商品を扱うブランドばかりが建ち並んでいたが、今では高級なブランド品を扱う店ばかりが目につく。そのため、モールには人もまばらで、お世辞にも活気にあふれているとは言い難い状況である。そんなモールの中を私はふらふらと歩きながら一周した。特に購買欲が生まれるような店も無かったので、写真だけ撮ってその場を後にしたのであった。

サンタバーバラ・オールドミッション

サンタバーバラ・オールドミッション

次に向かったのが、サンタバーバラ・オールドミッション(伝道所)である。詳しいことは以前ブログのサンタバーバラ観光(オールドミッション)で紹介しているので、そちらをチェックしてもらいたい。それにしても、今回のサンフランシスコの旅といい、サンタバーバラの観光名所といい、中国人の多さに驚かされるばかりである。しかも、こんな小さな田舎町に来るとは・・・謎である… ( ̄Д ̄;;

その後、ミッションからサンタバーバラの中心街を走るメインストリートであるState Streetを南下し、ダウンタウンを通り抜け海側へと出ると、サンタバーバラ・スターンズワーフ(桟橋)へと車を進めた。このスターンズワーフは車で桟橋に乗り入れることができる。駐車場ももちろん完備しているので、桟橋のたもとから歩くのが面倒な人は車でいくこともできる。ちなみに、駐車料金は90分まで無料である。こちらもサンタバーバラ観光(スターンズ・ワーフ)で以前紹介しているのでそちらを参考にしてもらえればと思う。

ダウンタウンにあるショッピングモール「Paseo Nuevo」

ダウンタウンにあるショッピングモール「Paseo Nuevo」

その後、私はサンターバーバラ・ダウンタウンの中心にあるショッピングモール、Paseo Nuevo(パセオ・ヌエボ)の地下駐車場に車を停め、モールの中にある(実際にはステートストリート沿いだが)Abercrombie & Fitchに行った。この時期はセール品が多いため、いろいろと買い時なのである。とはいえ、あまり好みのものが見つからず、結局パーカーと帽子2つ購入しただけだった。

Hamberger Habit

Hamberger Habit

その後、Goleta ダウンタウンが発祥の地元バーガーで人気があるハンバーガー・ハビット(サンタバーバラ・ダウンタウン店)で遅いランチをした。オーダーが来てからバーガーを焼くので出来立てを食べることができる。また、このチェダーチーズも濃厚で美味しい。久しぶりに食べたが、やはりここのバーガーは最高である!サンタバーバラに行った際にはぜひともこの地元発祥のバーガーを食べてもらいたいとつくづく思うシンタであった。

アルバートソンのビニール袋・・・センスない気が…

アルバートソンのビニール袋・・・センスない気が…

他にも細々とサンタバーバラ市内を行ったり来た入りし、久しぶりのサンタバーバラを満喫したシンタであった。そして、留学中によく行ったスーパーマーケット「Albertsons(アルバートソン)」に立ち寄り、大好きなRanch Dressing である「Hidden Valley Ranch Dressing」を購入した。日本ではなかなか手に入らないドレッシングなのだが、これがマジでうまい!てなわけで、大きなサイズのボトル2本をお買い上げ~ (^▽^)/

ちなみに、2年前来たときはスーパーでもビニール袋や紙袋が無料でもらえていたが、今ではビニール袋10セント、紙袋15セントで購入しなければならず、やっとここにきてエコ化が始まったようである。

明日は、サンタバーバラの隣町、ソルバングに行く予定にしてる。デンマーク風の小さな町だが、半日は楽しめる場所である。どうぞお楽しみに。

2年ぶりの米国(7日目)につづく

シンタ

2年ぶりの米国西海岸(5日目)

Herbert Hotelよ、また逢う日まで!

Herbert Hotelよ、また逢う日まで!

さて、アメリカ西海岸の一人旅もついに折り返し地点となった。今日はサンフランシスコ空港から国内線を利用してサンタバーバラ空港へ移動する日である。私は朝8時に起床し、身支度を整え、その後スーツケースのパッキングを済ませると、8時50分にホテルをチェックアウトした。通常の流れであれば、スーツケースをガラガラと引きずりながら再びPowell Street Stationへ行き、BARTを利用してサンフランシスコ空港まで行くのだが、宿泊していたホテルには15ドルで空港まで送ってくれるシャトルバスの手配が可能であったため、経験のため一度試してみることにした。もちろんBARTを利用したほうが安いのだが、利用する航空会社の、しかも国内線のターミナル前で降ろしてくれるので、BARTを利用するより遥かに楽ちんであるのだ。まあ、数百円の差なので、それくらいであれば大目に見ることができる範疇である。

ということで、シャトルバスのドライバーが8時55分ごろホテルロビーにやってきた。彼は私のルームナンバーを確認すると、率先してスーツケースを持ってくれた。そして車まで行くと、私は後部座席に乗り、シャトルバスは次の客を乗せるため発車した。そして次のホテル先に着くと、一人の若い女性が乗り込んできた。3か所目のホテルではカップル2名が乗り込んできた。これで全員とのことだった。それから30分もかからずに私が利用するUnited Airline(UA)のターミナル前に到着した。すでに15ドルのうち、7ドルはホテルのカウンターにDeposit(前金)として支払っていたので、残りの8ドルとチップ2ドルの計10ドルをドライバーに支払った。チップ・・・つくづく面倒なシステムだな、と改めて思ったシンタであった。

ターミナル内に入るとすぐにUAのチェックインカウンターがあった。私は自動チェックイン発券機で手続きを済ませると、荷物だけをチェックインするドロップカウンターへ行き手続きを行った。国内線利用でしかもエコノミークラスの場合は、スーツケース1つ(23キロ以下)に対し、25ドルを支払わなければならない。なので、サンフランシスコでは何も買わずにいたのである。23キロを超すと超過料金が発生するので国内線を利用する人は事前に荷物のチェックインに関する情報を入手しておいたほうが賢明である。

荷物をチェックインさせ、セキュリティーチェックを通過すると、搭乗時間まで1時間ほどあったのでコーヒーを飲みながらサンタバーバラで何をしようか…とリストアップしてみた。結構こういう時間が実は楽しかったりするものである。いろいろと考えながら妄想しているうちにあっという間に搭乗時間がやってきた。

サンタバーバラ行の国内線United Airline(飛行機小っちぇー)

サンタバーバラ行の国内線United Airline(飛行機小っちぇー)

早速私は搭乗ゲートと過ぎ、座席へと続く通路を進み…いや、階段だぞ…降りるのか?・・・ん?地上か・・・? そう、地上に降り立った私の目の前に飛び込んできたのがまさしく上に掲載した写真である。この小型飛行機に乗って行くんかいなっ!と心の中で一瞬叫んだのだが、ふとこの時にある記憶が蘇ってきたのである。それは私が初めてサンタバーバラに留学に来た1991年、右も左も分からない頃、ロサンゼルス空港からサンタバーバラ空港まで飛行機でやって来たのだが、その時もやはりこのような小型飛行機だったことを今更ながら思い出したのである。

まあ、何はともあれ、12時発のUA5646便が飛び立ち、無事にサンタバーバラ空港に着陸したのが12時50分。実際の飛行時間はわずか40分程度だった(ちなみに、車の場合だと5時間以上はかかる)。それから私はスーツケースをピックアップした。そして事前にサンタバーバラ空港内にあるダラーレンタカーで車を借りる予約を済ませておいた私は、何の問題もなくすぐに車のキーをもらい、スーツケースをガラガラ引きながら停まっている我がレンタカーへと向かった。4ドアのコンパクトカーだが、一人なので充分過ぎるほどである。そして車に乗ると5分ほどでホストファミリー宅に到着した。

私たちは久しぶりの再会(2年ぶり)を果たし、今日は特段どこに行く気にもならなかったので、庭先でビール片手に語り合いながら午後の時間を過ごした。気候はサンフランシスコとは大違いで南下してきただけの事はある。この時期は日中22度ほどの気候なのだが、湿気がない分それほどベタつく暑さではないので不快ではない。だが、実は朝晩の気温差が大変激しく、日中より10度前後低くなるので、外出には必ず上着を持つのがサンタバーバラ流なのである。

ということで、今日はこれくらいしか書くことはないが、明日はサンタバーバラの街をぶらぶらしたいと思うので、お楽しみに。

2年ぶりの米国西海岸(6日目)につづく

シンタ

2年ぶりの米国西海岸(4日目)

Golden Gate Bridge with California State Flag

Golden Gate Bridge with California State Flag

今日でサンフランシスコ滞在4日目となる。明日はサンタバーバラへ移動の日である。よって、本日が最後のサンフランシスコ編となる。

さて、今日はBig Busを利用して、サンフランシスコの対岸にあるサウサリートという小さな町に向かうことにしていたのだが、どうも気分が乗らないので、とりあえず朝は(また)ゆっくり起床し、いつものごとく支度を済ませ、ホテルの目の前のPowell St.とO’Farrell St. の交差点でケーブルカーに乗り、Hyde St. へと向かった。

今日がサンフランシスコ最終日ということなので何か特別な事がしたいと思いながらフィッシャーマンズワーフをぶらぶらと散歩していると、アルカトラズ島ツアーのチケットブースが目に留まった。しかし、アルカトラズ島はこれまで何度も行っているので、特に興味も湧かず素通りした。

このボートでクルージングするのだ!

このボートでクルージングするのだ!

それから次にRed and White Fleetというクルーズツアーのチケットブースが目に留まった。ブース脇の大きな看板には分かりやすくクルーズマップが描かれていた。ゴールデンゲートブリッジの下まで行って戻ってくる1時間周遊クルーズの「Golden Gate Bay Cruise」やゴールデンゲートブリッジとベイブリッジの両ブリッジを巡る1時間30分の周遊クルーズ「Bridge 2 Bridge」などがあった。「これはなかなか面白そうだな」、と(やっと)興味をそそられたシンタであった。

季節にもよるが、1時間の周遊クルーズは一日に8~10本程度運航しているので比較的チケットは入手しやすいが、チケットを購入してすぐに乗船、という具合にはなかなかいかないため、出航時間指定で早めにチケットを購入するほうが賢明とのことだった。

「Bridge 2 Bridge」クルーズのチケット

「Bridge 2 Bridge」クルーズのチケット

さて私はというと、折角なので1時間30分の周遊クルーズ「Bridge 2 Bridge」に申し込むことにした。しかしこのクルーズ、一日に2本しか運航しておらず、12時もしくは16時15分発とのことだった。どちらでも一緒だとは思ったが、一応どちらの時間がおすすめなのかを案内係に聞いてみた。すると、冬の日没が17時頃とのことなので、16時15分発に乗船すると、デイタイム、サンセット、そしてナイトクルーズの3つの異なった情景の変化を楽しめることができるとのお墨付きをいただいた。よって、私は迷わず16時15分発の「Bridge 2 Bridge」ツアーを申し込んだのである。

チケット購入後、わたしは簡単にブランチを摂り、その後、昨日購入したBig Busチケットを片手にサンフランシスコ観光を楽しんだ。この時期だからなのか、どこも道路がかなり混んでおり、フィッシャーマンズワーフに余裕で戻ってこれるように計算したはずだったのだが、結局16時10分にバスが到着。そしてダッシュしてクルーズ乗り場に向かった。幸いまだ乗船する人々が列に並んでいるのが見えたので、そこからはのんびり歩いて乗り場まで向かったシンタであった(デブだから走ると心臓に悪いし ← だから、痩せろっつーの!)。

そして16時20分、5分ほど予定より遅れて出航!まずはゴールデンゲートブリッジへとボートは進んでいく。30分程かけてゴールデンゲートブリッジ周辺にたどり着いた。この時点ではまだ空は明るく、風も気温もさほど厳しくなかった(本日のブログのトップ写真)。

Golden Gate Bridge with Sunset

Golden Gate Bridge with Sunset

そしてボートがゴールデンゲートブリッジを通過すると、突然アナウンスや乗船していたスタッフから「船が右に旋回しますよー、何かに掴まってくださいー!」と注意が促された。船首で撮影していた私は、旋回後すぐに船尾へと移動した。すると、いつの間にかゴールデンゲートブリッジに力強い夕陽が映っていたのである。私は何度もシャッターを切り、この素晴らしい景色をファインダーと肉眼の両方に焼き付けたのである。

それから間もなくしてアルカトラズ島のすぐ脇をクルーズ船がかすめるように通り過ぎた。途中、写真撮影がし易いようにと、スピードを落としてくれた。船長の心意気に感謝である。再びエンジン全開に進んで行くと、今度は左手にエンジェル島が見えてくる。私はまだこの島に行ったことはないのだが、どうやら観光地の一つとして紹介されているとのこと。

Bay Bridge and the City of San Francisco

Bay Bridge and the City of San Francisco (Magic Hour)

続いて進行方向右側にはサンフランシスコの街並みが夕焼けに染まっており、正面にはベイブリッジが見えてきた。それから間もなくベイブリッジに差し掛かるころには辺りがマジックアワーに包まれ、日没後の青紫色の薄明かりの状態が、点灯したばかりのベイブリッジとサンフランシスコの高層ビルのライトとで相まっていた。感動の一瞬である。

Night View of the City of San Francisco

Night View of the City of San Francisco

そして再びクルーズボートが旋回し、ゆっくりとサンフランシスコの街の夜景を滑るように横切りながら1時間30分の「Bridge 2 Bridge」クルーズは終了した。

正直ここまで感動できるとは思ってもみなかったので、一眼レフを持ってくれば良かったとつくづく後悔するシンタであった。

2年ぶりの米国西海岸(5日目)につづく

最後に、このクルーズツアーのオフィシャルサイトを参考までに:

https://www.redandwhite.com/

 

シンタ

2年ぶりの米国西海岸(3日目)

Hotel前のPowell Streetを走るケーブルカー

Powell Streetを走るケーブルカー

早いものでサンフランシスコ滞在も今日が3日目である。今朝も爆睡していたせいで、結局朝10時過ぎに起床。軽くシャワーを浴びて目を覚まし、朝食は摂らずにケーブルカーへ飛び乗った。颯爽とケーブルカー脇に立ち、手すりにつかまり、まるでサルの曲芸のような格好でケーブルカーに乗り、この手を放したら一巻の終わりという状況の中で「さて、今日は何をしよう・・・」と考え始めたシンタであった(← 今からかいっ!)。

Alcatraz Island(連邦刑務所だった監獄島)

Alcatraz Island(連邦刑務所だった監獄島)

結局、最終停留所のHyde St. に到着しても決まらなかったので、まずは何はなくとも腹ごしらえ、ということでピア41とピア39の中間ほどにあるホットドックスタンドでコークとホットドックを買い、天気もいいのでベンチに座り、サンフランシスコ湾とそこに浮かぶAlcatraz Island(アルカトラズ島)を眺めながら簡単なブランチを済ませた。

その後、ピア41付近 から出発する「Big Bus」という2階建て観光バスに乗ることを決め、今日と明日の2日券を購入した。実は2年前にも一度利用したことのあるバスなのである。2日で60ドルと結構お高めに思うかもしれないが、実はそうでもない。これさえあれば、一日中楽しめてしまうから、正直お得なのである。サンフランシスコ市内に20か所以上もの停留所があり、好きな場所で降り、10分~15分後には大概次のバスがやってくるので、またそれに乗り、次の行きたい場所で降りる。10分~15分間隔でバスが運行してるので、ケーブルカーほど待つことはなく、ましてや「満席で乗れません」、ということもほぼ無い。寒ければ一階の暖かい席で窓越しに景色を楽しめばいい。寒くとも風を感じながら景色を堪能したければ2階のオープン席に行けばいい。すべてのバスではないが、多くのバスには観光ガイドが同乗しており、バスが走っている間、その土地の歴史やエピソードなどをジョークを交えて話してくれる。また、ガイドという仕事をそっちのけで、客の隣に座って個人的な話をしてくるガイドもおり、さすがアメリカ、という印象を再認識した次第である。

San Francisco City Hall

San Francisco Civic Center

さて、まず私は2時間ほどかけてメインルートを一周してみた。どこにも降りずにひたすら一周2時間バスに乗っているのはかなり辛いのでは、と思いながら乗り始めたのだが、実はユニークなガイドが途切れることなく、巧みに話を面白くしていろいろな案内をしてくれた。私はバスから流れる景色とそのガイドの話に耳を傾けながら、ふと気が付けば2時間、もとのフィッシャーマンズワーフ(ピア41)に戻ってきていたのである。

Alamo Square Park and Painted Ladies

Alamo Square Park and Painted Ladies

その後、私は再びバスに乗り、まずはAlamo Squareに降りてみた。ここは以前にも来たことがあるが、ヴィクトリア様式の家々が建ち並ぶ場所を、このAlamo Squareという小高い公園から見下ろすことができる場所なのである。その家々の後方にはサンフランシスコの高層ビルが建ち並んでおり、写真スポットには最高の場所なのである。しかし、残念ながら現在は公園の改修工事のため、公園の周囲一帯には高いフェンスが張られており、中には入れない状況なのである。それでも何とか写真を撮ってみた。もし近日中に行く予定のある方は事前に改修工事の状況を確認してから行ったほうが賢明である。多分、これから改修工事が始まる様子だったので、完成までには結構時間がかかりそうな感じに見て取れた。

Golden Gate Bridge and City of San Francisco

Golden Gate Bridge and City of San Francisco

次に、このツアーバス一周の目玉と言っても過言ではないゴールデン・ゲート・ブリッジ(日本語では金門橋・・・って、そのまま直訳やんけっ!)を渡り、その先のNorth Vista Pointの停留所で再び私は下車した。防寒対策していたのでバスの2階でもさほど問題はなかったが、やはり人間なので生理現象は常に起こる、そう、トイレである。ここには公衆トイレがあるので、我慢していた人たちもぞろぞろと下車していた。私はというと、トイレで用を足したのち、時間を気にせずに撮影したいアングルでゴールデン・ゲート・ブリッジとはるか遠くに臨むサンフランシスコの街並みの夜景撮影に没頭した。そして30分ほど写真撮影を行い、そして次に到着したバスに乗った。

Lombard Streetの夜景

Lombard Streetの夜景

本日最後は車が通行できるクネクネした坂道で有名なLombard Street (ロンバード・ストリート)である。たかが1ブロック区間(約400メートル)の間に8回もハンドルを切らなければならない急斜面のクネクネ道で、通行料はもちろん無料。下るだけの一方通行なので、さほど時間はかからないが、なかなか面白い写真が撮れたので掲載してみた。実は、このロンバード・ストリートに来るためにバスを降りたのだが、そこの停留所からここまで来るのに心臓破りの坂が何度も襲い掛かってくるので、もし楽に行きたいのであれば、ケーブルカーの利用をおすすめする。ケーブルカーはハイドストリートを通りながら、ロンバードとの交差点で停まってくれるのですぐ目の前なのである。

ということで、私はこうして写真を数十分もかけて何枚も撮影し、そして満足した後、Powell Streetまでケーブルカーで戻り、ホテルに着いたのである。

今日もなんだか適当に動いていたが、それなりに楽しい一日であった。明日はBig Busを利用して、サンフランシスコの対岸にあるサウサリートという小さな町に向かうことにしている。

最後に、今日、明日と利用しているBig Busの情報を以下にリンクしているので、興味のある方はどうぞ:

オフィシャルサイト:

https://www.bigbustours.com/en/san-francisco/san-francisco-bus-tours/

ルートマップ:        https://d12dkjq56sjcos.cloudfront.net/pub/media/wysiwyg/bbtpdf/San%20Francisco%20Map%20July%202016.pdf

2年ぶりの米国西海岸(4日目)につづく

シンタ

2年ぶりの米国西海岸(2日目)

Bartlett Hallにて朝食

Bartlett Hallにて朝食

毎度のことだが、海外旅行の2日目の朝はゆっくりスタートするのがいい。私は8時30分過ぎに起床し、シャワーを浴び、それから準備をしたのち、朝食を摂るため、ホテルから徒歩1分のところにある「Bartlett Hall」へと向かった。

典型的なアメリカの朝食

典型的なアメリカの朝食

朝食はもちろん典型的なアメリカンスタイルを注文した。トースト、カリカリベーコン、卵焼き、ベイクドポテト、コーヒー、オレンジジュースである。しかしさすがサンフランシスコ。こんな朝食でも21ドルかかった。しかもチップを含めると23ドル。かなり贅沢な朝食である。しかし、見ての通り、内容と値段が比例していないこの悲しさ・・・Σ( ̄ロ ̄lll) ガビーン

グレース大聖堂

グレース大聖堂

さて、ギトギトのベーコンと無駄に量が多いベイクドポテトを消化すべく、私はケーブルカーには乗らず、Powell Street沿いの坂道を歩きはじめた。そしてCalifornia Streetまで来ると、左折して2ブロックほど先にあるグレース大聖堂へと足を運んだ。ここはサンフランシスコに来ると必ず訪れる場所の一つである。それにしても、距離的には数百メートルほどしか歩いていないのだが、急な坂道が私の心臓に追い打ちをかけてくる・・・恐るべし、サンフランシスコの急勾配な坂道たちよっ!(・・・お前が痩せれば問題なしっ)。

再びCalifornia StreetをPowell Streetまで戻り、そこからはケーブルカーを利用して、最終停留所のHyde St.へと向かった。所要時間は平均すると約10分~15分程度と、さほど時間はかからない距離なのだが、やはり人気のケーブルカーということで、人々の乗降時に時間がかかる。また、ケーブルカー自体も時間に正確ではないので、すぐに来る時もあれば、10分近く待たなければならないこともしばしばある。さらに、ケーブルカーが到着したとしても、すでに乗車率が高くて乗れず、次のケーブルカーを待たなければならないこともよくある。便利なようで結構時間を無駄にすることが多いのがケーブルカー利用時のデメリットである。

Ghiar Delli Square

Ghiar Delli Square

そしてケーブルカーが最終停留所のHyde St.に到着すると、私はまず人々が進むフィッシャーマンズ・ワーフとは反対の方向に向かって歩きだした。そして向かった先はGhirar Delli(ギラデリ)チョコレート工場跡地である。サンフランシスコ北部に位置するこの歴史的建造物であるチョコレート工場跡地は現在、Ghirar Delli Square(ギラデリ・スクエア)となっており、商業施設として再利用されている。ギラデリ・スクエア内にはシーフードやステーキ、イタリアンなどのレストランが入っている。また、バーやカフェ、ベーカリーなどもあり、サンフランシスコ湾を眼下に見下ろしながらのんびり食事をすることができる。もちろん、サンフランシスコでは有名な「ギラデリチョコレート」の専門店もある。ミントチョコがおすすめのようだが、私はちょっと苦手だな、と思いながら試食させてもらうと、これがかなり美味しい。ミント味が前面に出てきてなく、チョコとのバランスが絶妙で、ミントが苦手な人でも、このチョコレートは結構いけるのではないかと思う。

Fishermans Wharf入口

Fishermans Wharf入口

今日は天気が快晴で、気温も上がり、シャツ一枚でも過ごせるほどの心地よさが更にこの旅行にスパイスを加えてくれた。次に私はサンフランシスコに来たら、という定番スポットへと向かった。そう、Fishermans WharfとPier39である。ここはサンフランシスコの中で一番賑わってるエリアである。監獄の島として有名な「アルカトラズ島」へのフェリーチケットやサンフランシスコ湾クルージング、今の時期であればホエール・ウォッチングやその他、たくさんのツアーの受付場所が全てここに集まっているのである。私は燦々と降りそそぐ優しい太陽の光を浴びながら、のんびりと湾沿いを歩いた。そしてまず目にしたのが上の写真にもあるFishermans Wharfの入り口である。この付近にはサンフランシスコ近海でとれた新鮮な魚介を買うことができる。また、店ではその新鮮な魚介を使用した料理を堪能することができる。このフィッシャーマンズ・ワーフ付近の店は昔ながらの雰囲気を残す店も多く、店先でカニやエビを捌いて調理をパフォーマンスのように見せているところもあるのだが、、魚介類を不得意とする私にはかなり辛い場所でもある・・・  (|||ノ`□´)ノオオオォォォー!!

サンフランシスコで有名な店の一つ、Boudin

サンフランシスコで有名な店の一つ、Boudin

さて、フィッシャーマンズワーフの入り口を通り過ぎるとすぐ見えてくるのは「Boudin」である。サンフランシスコと言えばクラム・チャウダーが有名で、クラム・チャウダーを売りにしているレストランは数多いが、この店は特に有名である。この店で提供するクラムチャウダーはSourdough(サワドー・ブレッド)の中身をくり抜き、容器としてそこにチャウダーを入れて提供している。もちろん容器のパンも食べられるので、ちぎったサワドーをクラムチャウダーにディップしながら食べるのが通とのこと。何度も言うが、私は魚介が苦手なので、この店の情報はこれ以上ない。なぜなら、食べていないのだから ( ̄▽ ̄;)!!ゴーン

人々で賑わうピア39

人々で賑わうピア39

てなわけで、Boudinを通り過ぎ、次に向かったのがPier39。ここには数多くのレストランやショップが立ち並んでいる。特に何かを買いたい訳ではないが、いつも何となくここにやって来てしまう。今回も特に買いたいと思うものもなく、ひたすらのんびりとサンフランシスコという場所を堪能することに専念した。

ピア39で有名なアシカの日向ぼっこ姿…

ピア39で有名なアシカの日向ぼっこ姿…

また、ここピア39には日向ぼっこをしているSealions(アシカ)を見ることもできる。ただ寝ているだけで、特に「芸」をご披露してくれるわけでもないが、ただ、彼らの行動を観察してるだけでも、結構面白かったりもするのである。

そんな訳で、サンフランシスコ2日目はフィッシャーマンズワーフ周辺をだらだら過ごすだけで終わった一日であった。明日の予定も行き当たりばったりで決めていない、そんな旅もたまには良いだろうと思うシンタであった。

2年ぶりの米国西海岸(3日目)につづく

シンタ