7年ぶりのハワイ(6日目)

海からワイキキビーチを臨む

9月17日(月)ハワイの旅6日目。

明日は日本へと帰る日なのでハワイの旅は今日が最終日。今日こそは、本来の目的であるワイキキビーチでリラックスを実現すべく、9時20分にワイキキビーチへ向かった。今日も相変わらずの快晴だった。私はまず、レンタルでパラソルとベットのコンボを借りた。20ドルで2時間だった。

海へは数回入ったが、基本的にはパラソルの下でやはり「寝ていた」のである。寝てばかりだが、これがバケーションの醍醐味なのである。

ビーチ・バーから見るワイキキビーチ

ビーチ・バーで食べたハンバーガー。ジューシーでウマイ!

9時30分から11時30分までの2時間をワイキキでのんびりと過ごし、その後、ワイキキビーチのモアナサーフライダー前のビーチバーでランチをした。特にこれといって目立ったメニューはなく、私はビールとハンバーガーをオーダーした。景色もよく、なんだか本当にバケーションに来ている雰囲気を感じさせてくれるこのビーチバーは最高である。ワイキキビーチでアルコール類を飲むのは法律で禁止されているので、もし飲みたい場合はこのビーチバーにくればいい。オープンテラスになっているので開放的な場所である。注文したハンバーガーもかなりイケていたので満足である。

ホノルル動物園

最高の環境でのランチを楽しんだ後、一度ホテルに戻り1時間ほど昼寝をした後、徒歩15分ほどのところにあるホノルル動物園へと向かった。入場料は14ドル(2012年9月現在)。園内は実はそれほど広くはない。おまけに動物もそれほどいない。日本でもメジャーな動物はいるが、これといって目新しい動物はいない。それでもこの動物園には頑張ってもらいたい。それはなぜか?この動物園はホノルル市が経営している。そのため、入場料とは別に寄付も随時受付けている。私がいた7年前よりも動物の数が減っている。ハワイはコーヒーやナッツ、パイナップルでも有名だが、一番の産業はやはり観光業である。しかし、ハワイは日本の景気によって左右される。そんな中、この動物園が存続することは何よりも大変なことなのである。なので、わたしは少なからず寄付をし、そして心から応援しているのである。

ワイキキビーチから臨むサンセット

16時。ホノルル動物園を後にした私は、ワイキキビーチから少し西側のビーチでサンセットの写真を撮るために向かった。サンセットは18時30分ごろなので、まだ2時間以上もあった。そこで私は海でのんびりと、プカプカと浮かびながら、見渡す限りの空を見ながら、ただ流されるままに海に浮かんでいた。そんなことをしている間にサンセットの時間に近づく。私はカメラで暮れゆくハワイ最終日のサンセットを撮影した。あまりにきれいだったので、近くにいた人に私の後ろ姿も記念に撮影してもらった。

クヒオ通りにある丸亀製麺。長蛇の列にビックリ!

明日は日本に帰国だけなので、このハワイシリーズのブログは今回で終わりにするが、今回7年ぶりにハワイに来て気づいたことをいくつか挙げ手みたいと思う。まずは日本人観光客は相変わらず多いが、中国人や韓国人観光客が多くなっていることに驚いた。それにより、あちらこちらでは中国語で書かれた看板などが結構目立ちはじめている。とはいえ、やはり日本人の数も半端なく、日本食屋も数多く展開している。私が宿泊したミラマー・アット・ワイキキの近くには「丸亀製麺」ができており、店の前にはもの凄い長蛇の列ができており驚きである。このように、どうせ開店するのであれば、日本の味をしっかりと伝えてくれる店であってもらいたいと思う。それは、ここワイキキにある、名ばかりの日本食屋が多いからである。

餃子の王将(in Waikiki)の餃子

すでにこのブログにも書いたが「踊り子」という名のレストランで食べた醤油ラーメン。これはアカン。スープがヤバイくらいマズイ。これが日本のラーメンだと思いながら食べている欧米人に申し訳ないとさえ感じてしまう。さらにはこのブログではまだ書いていなかったが、最終日の今日の夕食はキングスビレッジにある「餃子の王将」で食べた。「餃子の王将」とう看板を背負っての営業なので、日本の店舗と何ら変わりない味で提供していると思えば、炒飯はまあ、食べられたが、店の看板メニューである餃子は残念すぎた。味がしょっぱいのである。水で口の中をすすぎ、あらためて食べてみるがやはり味がしょっぱい。また、醤油ラーメンもオーダーしたが、やはりこのラーメンも先に述べた「踊り子」のラーメンと一緒でスープの味がほとんどお湯である。これをスープと呼ぶのはいささかなめているとしか思えない。「餃子の王将」という立派な看板を背負って営業しているのだから、もっと真剣に味に取り組んでもらいたい。もう一つダメだしをするのであれば、ここで働く従業員の態度。私が行った時は二人(学生のような男女のアルバイト?)で対応していたのだが、時間さえあればデカイ声で無駄話をしておりケラケラ笑っている。水をください、と手を挙げても気づきもしない。このような態度でチップをもらおうというのか?とさえ思ってしまうほどサービスに関しては最悪。それに加えて味まで残念な店。本当に日本の「餃子の王将」と関係があるのだろうかとさえ疑ってしまう。食べた分はもちろん支払ったが、サービスのない店にチップを置く必要もなかったので、食事代だけ払って店を後にした。

ブログ最後に日本食のダメだしをして終わるのも残念な話だが、それ以外についての今回のハワイの旅は最高であった。7時間のフライトも私にとっては短く、今回改めて日本とハワイの距離の「近さ」を実感した。これからは3泊5日でもよいので、ちょくちょく来てみようかと考えており、そしてあの美味しいウルフギャング・ステーキハウスにまた行こうと考えているシンタであった。ハワイよ、それまで、しばしのお別れである。

アロハ~

シンタ

7年ぶりのハワイ(5日目)

ダイアモンドヘッド頂上からワイキキ方面を臨む

9月16日、ハワイの旅5日目。

トローリパスが今日も有効なので、カラカウア通りのモアナサーフライダーホテル前のトローリー停留所から乗車し、ダイアモンドヘッドへと向かった。ダイアモンドヘッドへは以前2回ほど行ったことがあるが、途中の階段がキツイ記憶しか残っていない。登頂したところのイメージが全く記憶にない。そんなこともあり、今回はしっかりと頂上からの景色をこの目に焼き付けておくことを目的にいざ出発したのであった。

トローリー、寄り道の最中の写真

40分もしないうちにトローリーはダイアモンドヘッドのロータリーに到着。本当はもっと早く着くはずだったが、トローリーのドライバーがトロ~リ(←オヤジギャグ)しており、海が一望できる場所に来たら突然停車し、「みんな降りていいぞー、写真を撮ってきなー」と勝手に寄り道。その間約10分。こちとら早く行きたいのに、さすが南の島の人だね、と痛感。そしてやっとダイアモンドヘッド入り口に到着。

10時。入場券1ドルを払い、いざ頂上へと向かうべく元気に出発。結構初めの10分は楽チン楽チン。ハイキング気分で景色も天気も最高!しかし10分を過ぎたころから舗装されていた道がじゃり道に変わる。ちょっと歩きにくい。おまけに、斜面も急になってきた。しかし私はゆっくりと、ペースを乱さずに歩いた。そして20分が経過した頃、ついに「あの」階段が目の前に立ちはだかる。何度見ても上りたくない急な階段だな、と思いながら、一段一段ペースを崩さずに歩いた。すると、階段半ばあたりに来たころ、下から猛スビードで歩いてくる団体が・・・。こちらも焦りながら早足で進むハメになっていしまい(道が狭いため)、気が付けばペースは乱され、心臓をバクバクさせつつもやっとのこと階段を上りきった。そして後続者の邪魔にならないように脇に寄り、この心臓が落ち着くまでその場で休憩した。本気で死ぬかと思うほど心臓の鼓動が早く、一時はどうなることかと思ったが、なんとか無事、心臓の調子ももどり、「心臓破りの階段」も過ぎ、落ち着いて今度は暗いトンネルを進んだ。「このトンネルを抜ければ確か頂上だったような…」な~んて思いながらトンネルを歩くこと数分。そしてトンネルを抜けるとそこは・・・「また階段だった(泣)」

そうだ、思い出した。「心臓破りの階段」はトンネル前と後の2か所あったことを・・・。しかし、ここを上らないと頂上には行けないので、しばしの休憩ののち、今度はペースを乱さずにゆっくりと上った。そして見事登頂したのである。かかった時間35分(死にそうになった時間も含む)。

ダイアモンドヘッド頂上から見える灯台

頂上からの景色は最高だった。天気がいいこともあり、海の青さがひときわ目立つ。空も広い。ワイキキエリアのホテル群も望める。心臓バクバクで死にそうになった瞬間もあったが、最終的には本当に来てよかったと思ったシンタであった。

下りは楽チンなので写真を撮る余裕さえある

そして景色を満喫した私はさっさと下山し、トローリーで今度はアラモアナ・ションピング・センターへと向かった。そして昨日チェックしたお店の商品を迷うことなく購入。その間なんとたったの1時間。その後すぐにトローリーでワイキキエリアに戻る。14時、トローリーはDFSに到着。そこで気付いた、まだランチを食べていないことを。

キムカツでランチ(日本で食べるのと変わらずウマイ!)

私はすぐ近くの「キムカツ」というとんかつ屋でランチをとった。日本で食べるトンカツのおいしさと同じでなんだか嬉しくなった。聞けばこのキムカツは、豚肉の薄切りを数十枚重ねたミルフィーユ状のものをカツにしたもので、日本では店舗がいくつもあるらしい。私自身は初めて食べたとんかつだが、本当にやわらかくて美味しかった。低温の油で時間をかけて揚げるらしく、なんとも言えない味わいに満足のシンタであった。

店を出ると一直線にホテルに戻り、またしてもホテルのプールで甲羅干し。15時から1時30分ほどプールサイドで寝ていた。その後、夕食を求めて町をさ迷い歩く。しかし食べたいものがない。そんなこんなで時間は無情にも過ぎていく。そして気付けば20時。仕方がないので、ホテルの脇のお持ち帰りのできる中華屋で焼きそばと酢豚を持ち帰り、ホテルでテレビを見ながら食べ、ビールで眠気を誘うと、22時には意識を失っていた。きっと午前のダイアモンドヘッドハイキングが効いたのだろう。おやすみ。

この続きは「7年ぶりのハワイ(6日目)」で。

シンタ

7年ぶりのハワイ(4日目)

ワイキキビーチ

9月15日(土)ハワイの旅4日目。

ここ連日オプショナルツアーを申し込んでいたが、今日から最終日までは特段何も予定はない。

そもそも今回のハワイの旅では、のんびりとビーチでまったりし、ホテルプールサイドでビールでも飲みながらこれまたまったりするのを楽しみにしていたのだが、ハワイ到着後からいつの間にかハードなスケジュールになっていた(やはり日本人・・・空いている時間に無理やり何か予定をいれたがる、悲しい性・・・)。

さて、今日は朝8時に起床。ラナイにつづく大きな窓のカーテンを開ける。今日も快晴である。初日のハワイ島(カイルア・コナ)は曇りがちであったが、オアフ島は毎日快晴が続いている。直射日光は肌に突き刺すほど強いが、湿気はなく、木陰に入るとまるでクーラーの中にいるかのように涼しい。私は体質的にむくみやすく、いつも足のふくらはぎから足首、足の甲までむくんでいる。しかし、ここハワイに来てからはそのむくみも解消!何ということだ。私の体にはきっと「湿気」が天敵なのだろう。

足のむくみが解消され、喜ぶシンタ(顔は見えないが、喜んでいる)

足のむくみの話はさておき、起床後、ラナイのテーブルで海を見ながら昨晩フードパントリーで購入したクロワッサンと牛乳、オレンジジュースを(優雅に?)食べ、その間、本日の予定を頭の中で整理する。7年ぶりなので、今日は久しぶりにホノルルダウンタウン周辺に行くことにし、その後ランチをアラモアナ・ショッピングセンター内(4階)の「カリフォルニア・キッチン」で摂り、その後ショッピングを少々。そして早めにホテルに戻り、ホテルのプールでまったり、という計画を実行することにした。

9時15分、まずは免税店(DFS)で有名な「Galleria」へ行き、そこから始発の「ワイキキ・トローリー」のフリーパスを購入。1日フリーパスが30ドル。結構値が張る。しかし、このときは1日パス購入で2日間利用可能というサービス期間中だったので、ラッキーだった。パス購入後、ダウンタウン周辺を迂回するトローリーに乗り込むと、風を切り、ワイキキビーチを横目に、いざダウンタウン方面へと向かった。

アロハ・タワー

まず私は客船やディナークルーズなどの出発点である「アロハタワー」でトローリーを降りた。そして私はその名の通りの「アロハタワー」の展望室までエレベーターで上がった。これといって景色がいいわけではないが、高いところはいろいろと先まで見渡すことができるので楽しい。展望室には私ともう一人、高価なカメラをもった欧米人がいただけだった。

Aloha Tower Market Place

それから地上へ下り、そして隣接している「アロハタワー・マーケットプレイス」というモールへと向かった。そして私は愕然とした。ほとんどの店が撤退しており、2階は完全に全滅。一階は海側のレストラン・バーが営業していたが、そのほかは小さな店が数件とスタンド(ホットドッグ等の軽食やおみやげなどを売っている出店のようなもの)が数件営業しているだけで、閑古鳥が鳴いていた。私がいた7年前はもっと賑やかで、店も充実していた。それが今ではシャッター通り状態。何とも悲しい現実を突き付けられた思いで、言葉が出なかった。私がハワイに一人で降り立った2004年、特に知り合いもなく、仕事の当てもなく、仕事探しに疲れたとき、よくここに来た。ここは観光客が多すぎず、少なすぎず、一人でいるのに一人ぼっちではないと感じさせてくれた場所だからである。

Down Town Honolulu

肩を落としながら私は徒歩でダウンタウンエリアに向かった。5分ほどでダウンタウンエリアに入った。土曜日ということもあり、通りには人が数えるほどしかいなかった。私はのんびりと通りやビルなどの写真を撮りながら、カメハメハ大王の像とその向かいのイオラニ宮殿に向けて歩いた。

イオラニ宮殿

イオラニ宮殿は、ハワイ王朝の末期にカラカウア王とカピオラニ王妃の居城だったアメリカ合衆国にある唯一の宮殿で、ハワイ王朝最後の君主、リリウオカラニ女王が幽閉された場所としても有名である。そしてあっという間にイオラニ宮殿に到着。宮殿内も日曜日以外は見学が可能なのだが、それほど興味もなかったので、外観だけ写真に収めた。

カメハメハ大王の像

そしてイオラニ宮殿の正面門を出てワイキキ方面に向かううとすぐ通りの向こうにはカメハメハ大王の像がある。像の前には多くの観光客が写真を撮っていた。私は大王の像を通りの反対側から数枚写真と撮ると、トローリー専用の停留所へ行き、そして待つこと5分。今度はトローリーでアラモアナ・ショッピングセンターへと向かった。久しぶりだったがここは特に変わった様子もなく、「アロハタワー・マーケットプレイス」とは違い、とても賑わっていた。その事実に正直ホッとし、胸をなでおろした。

Mai Tai in Alamoana SC

私はまず腹ごしらえをすべく、4階の「カリフォルニア・キッチン」へと向かった。しかし、時間はちょうど昼を迎えていたため、20分ほど待たなければならなかった。私は名前をボブと名乗り、待ちリストに記載した。席が空き次第呼ばれるビーパーを片手に、私は向かいのバーカウンター(Mai Tai)でビールを飲みながらテレビを見ていた。そしてほどなくビーパーが鳴った。

California Kitchen in Alamoana SC

窓側の席に座った私は、カリフォルニア・キッチンにくると必ずオーダーする「カンパオ・スパゲティー(エビ入り)」を今回も注文。それから間もなくしてスパゲティーが運ばれてきた。さっそく一口、と口に入れた瞬間、何かが違った。それはすぐに分かった。パスタの太さである。異様に太く、1.9ミリはあるのではないかと思われる(うどんかっ!と突っ込みなくなるほどであった)。そして二口目。味は一緒だ。エビもぷりぷりしている。しかし、このうどんのようなパスタでは・・・。どうも納得がいかない。しかし折角注文したので完食せざるを得なかった。折角このパスタを食べるのを楽しみにしてきたので、余計残念さが残ることとなったこの日のランチであった。

アラモアナ・ショッピング・センター内

さて、気を取り直し、3階から順番に店をみて回った。しかし、結構な広さを誇るこのアラモアナ・ショッピング・センターを端から端まで見て回るには相当の時間を要するため、マップで店をあらかじめチェックし、行きたい店だけをピックアップした。その甲斐あって、1時間30分で必要な店はすべてチェックした。しかし、この日は何も買わず、明日また来た時に買うことにした(明日も来るんかいっ!)。

そして私は14時過ぎにアラモアナを出発し、トローリーでホテルへと戻った。

ホテルに戻ると時間は15時少し前だった。私はすぐにホテルのプールへと向かった。そしてプールサイドのバーでビールを買い、プールサイドにいくつも並べられているベッドの一つに座り、乾いた喉をビールで潤した(って、どんだけこの旅でビール飲んどるんじゃい!)。

15時を過ぎても太陽の力強さは衰えない。私はここ数日間の疲れとビールと太陽の心地よさで居眠りをしてしまった。そして気付いた時は17時。2時間近くも寝ていたのである。そして、見事に体の表面だけが赤く色づいていた L(>0<)」オーマイガッ!

私は部屋に戻るとシャワーを浴び、夕食をとるために外へと出た。ワイキキに面したカラカウア通りにでると、何と車両通行止めになっており、通りには人々でごった返していた。通りに沿って出店や特設会場などが設営されており、そこではローカルだけでなく、多種多様の食べ物が売られており、また、お土産なども売られていた。もちろん日本食もあちらこちらに出店していた。特設会場ではフラダンスなどが披露されていた。通りでは多くの観光客が出店で買ったものを縁石に座り食べていた。

「これはチャ~ンス!」と私はその時思った。というのも、実は職場の同僚から「ウルフギャング・ステーキ」のステーキが美味しいとの情報を来る前にゲットしており、帰国するまでには絶対に食べたいと思っていた。だが、実は一昨日に同店を覗いてみたところ、待ち客が多くてこれは無理かな、と思っていたのだが、今なら人々はこの通りに繰り出しているから、きっと店はそれほど混んでいないかも、と思い、一目散にその店へと向かった。そして私の推測は見事に的中。私は待つことなく席へと案内された。

Wolf Gang’s Steak House

私はまずビールを注文。その間にメニューを見る。迷うことなくステーキ・アンド・チョップスというコンボを2人前注文。サーロインステーキとTボーンステーキのコンボである。このコンボは2人前からしかオーダーできないため、止むを得ず一人なのに2人前を注文しなくてはならいのであった。しかし、ウェイターはさすがに「これを一人では量が多いよ。きっと食べきれないよ。以前もガタイの大きな人が一人で注文したけど、結局食べきれなかったんだよ」と忠告してくれた。しかし、私はどうしても両方食べたかったので、「残ったらホテルに持ち帰るから」といい、注文を受けてもらうことにした。それでもウェイターは少々首をかしげながら、大丈夫かな、という面持ちで私の前から去っていった。それからすぐに注文したビールとパンが運ばれてきた。私はビールを一気に半分まで飲むと、おもむろにパンを取り、バターをたっぷり着けてほうばった。うまいっ!

Steak & Chops(2人前)少し食べた後に撮影したのでこんな感じ

そして15分後、やっとお目当てのステーキが到~着。ヤバい、デカい・・・。さすがの私も初見時はビビった。しかし、実際食べてみたら何と、全然脂っこくなく、さっぱりとした味。しかも周りはしっかりと焼きがはいってパリッとしているのに、中はしっとりとやわらかい。しかも、日本の神戸牛の軟らかさとは全然違い、私はこちらのほうがステーキを食べている感を味わうことが素直にできる肉であると思った。どうやらこの店の肉は数週間ほど熟成させてから調理するとのことで、これは本当にウマイ!このウルフギャング・ステーキはチェーン店で、今のところ、ニューヨークに数店、ロサンゼルスのビバリーヒルズに1店、そしてここホノルルに1店となっており、「食べたいならここまで来な」的なスタンスなんでしょう。このステーキだけを食べにまたワイキキに来たいと心底思う私であった。

さて、このステーキの行く末だが、ご想像のとおり、私は2人前をペロッと平らげてしまった。ウェイターもさることながら、近くのテーブルで見ていた若い日本人のカップルも驚いていた。私が注文したものが運ばれてくると、カップルの女性のほうが「やだ~あれ一人で食べるつもり?ブタみたい~」。

すると彼氏「おい、あの人に聞こえるだろ!」

彼女「え~大丈夫だよ、だってあの人日本人じゃないよ~どう見たって(笑)」

彼氏「たしかに。それもそうだな(笑)」

自分「おい、そこの彼氏、なに納得してんじゃねーよ(と、心の中で突っ込む)」

そして10分後、見事2人前のステーキを完食したとき、またしてもあのカップルの恰好の餌食とされるのであった。

彼氏「おい、見てみろよ、あれ全部食っちまったぜ」

彼女「うっそー、マジで?やっだー、やっぱりブタじゃん」

自分「このセリフを言いながら見せる彼女のブサイクな顔つきと性格こそが「ブタ」じゃん(と、やはり心の中で思う私であった)」

さて、そんな会話をよそに、私は一人、残りのビールを空けると、チェックをもらい、130ドルを置いて店を後にした。あのバカップルには呆れ返ったが、ステーキは逸品だったので、気分は最高だった。店を出たのが18時を過ぎたころだった。私はのんびりとカラカウア通りを歩きながら、フェスティバルを楽しんだ。そしてあの「ステーキ」を食べてから3時間後の21時。何と、あれだけ食べたのに小腹が空いてきたので、ラーメン屋に立ち寄り、醤油ラーメンをオーダー。しかも大盛り。

小腹が空いたのに大盛りって・・・「やっぱ、オレ、ブタじゃん!!」と思った瞬間であった(自爆)!

この続きは「7年ぶりのハワイ(5日目)」で。

シンタ

7年ぶりのハワイ(3日目)

ハナウマ湾

ハワイの旅3日目。まだ3日目?と疑いたくなるほど、すでに満足していた私であったが、今日は新たに2つのツアーに申し込んでいる。一つは「ハナウマ湾を満喫 シュノーケリングパッケージ<シュノーケルセット・送迎付き>」、そしてもう一つは「金曜日限定!ハワイのサンセット & タンタラスの丘・花火つき夜景ツアー」である。

まずはハナウマ湾でのシュノーケリングである。ツアーのバスが9時にホテルへピックアップしに来た。こちらのツアーも満員で、すでに私が一人乗るスペース以外はすべて参加者で一杯だった。9月のこの時期にもかかわらず、やはりハワイは人気なのだ、とまざまざと実感させられた。

ワイキキからハナウマ湾まではそれほど遠くない。車で30分ほどである。しかし、ツアーのバスは、シュノーケルセットやゴザ、ビューイングボードなどを借りるため、マリンショップに一旦寄った。そこで必要な道具を借りると、再び車に乗り込みいざハナウマ湾へと向かった。そこからは10分ほどで到着した。ちょうど10時ころだった。それほど長居してシュノーケリングをするとは思ってもいなかった私は、ドライバーに13時15分に迎えに来るよう依頼した。そして私はテクテクとハナウマ湾へと歩き始めた。

初めての方に分かりやすく説明しておくと、このハナウマ湾はオアフ島の東部にある、火山からできた湾で、現在は自然保護区に指定されているため、餌付け禁止、魚や珊瑚などに触れることも禁止、公園全体内での飲酒禁止、などなど厳しい決まりがいくつもある。しかし、この決まりさえ守れば、本当に楽しいシュノーケリングが楽しめるスポットなのである。

まずは入り口で入場券を購入。大人一人7ドル50セント(2012年9月現在)。そして、係員に従い、入り口から進んでいくと、すぐにはハナウマ湾ビーチに行けないことに気づく。そう、まずはチケット購入後、10分程度のビデオを観なくてはならないからである。これは自然保護に関する教育ビデオで、もちろん英語。しかし、英語の分からない人にも分かりやすい映像になっているので安心してよい。一度に60人程度は入場できるであろう立ち見タイプの映画館で10分間のビデオを観た。ビデオが始まったばかりに入場した人は、その回のビデオが終わる10分間は映画館の入り口付近で待っていなければならない・・・ん~時間がもったいない・・・。ということで、一度ビデオを観た人は、1年以内にまたここハナウマ湾に来たときには、このビデオ鑑賞をスキップすることができるシステムを導入している。ビデオ鑑賞が終わったら、スクリーン下に設置してある台帳に自分の名前を書き込むだけでよい。次回からは自分の名前が登録されているので、入り口のインフォメーションデスクで名前を言うと、ビデオ鑑賞せずにビーチへ行くことができるというわけである。

ハナウマ湾までの下り道

そして、10分ほどのビデオも見終わり、いざハナウマ湾のビーチへと向かった。そこにはトラムのロータリーがある。歩くのが嫌な人は、このトラムに乗り込むとビーチまで連れて行ってくれる。しかし有料なので、行きの下りくらいは歩いていったほうがいいと思う。2~3分程度でビーチまで降りれるので、徒歩をおススメする。帰りは上り坂なので、利用してもいいと思うが、それほど急な坂でもないので、$1.50(確かこの値段だったと思う)を払ってまで乗ろうとは思わなかった。

ハナウマ湾で撮影した熱帯魚

10時20分、ついにハナウマ湾ビーチに到着。ゴザを敷き、その上に荷物を載せると、シュノーケルセットをもっていざ海の中へ!さあ、44歳にして人生初のシュノーケリングである。まずはフィンを両足につけ、マスクを装着。口にシュノーケルをくわえ、恐る恐る入っていく。口だけで息をすることに慣れていないため、何度か溺れかけたが、気を取り直し、まずは顔だけ海面につけて呼吸の練習をした。そして程なく海へと飛び込んだ。「コイツは楽しい!息継ぎをしなくとも海の中に長時間潜れる!!」、と実際には言葉にしていないが、心の中でそう思ったのである。しばらく呼吸のやり方に神経が行っていたが、徐々に慣れてきたおかげで、目の前に逃げることなく泳いでいる熱帯魚をまざまざと観ることができ、写真や動画も撮った。これは本当に楽しい!と心の底から実感した。そして、魚を追いかけては、また新しい種類の魚を見たくて追いかけて・・・時間を忘れ、ひたすらシュノーケリングに勤しんだ。そしてふと腕時計を見て2時間以上も水の中に居たことにその時やっと気づく。あと30分ほどで迎えが来る、そう思ったら、もう少し迎えの時間を遅くしても良かったな、と少々後悔。それでも、今回の初体験は本当に素晴らしく面白かった。ダイビングのようにタンクを背負って深い場所まで潜るほど水に慣れていない私なので、シュノーケリング程度がお似合いである。

13時15分、迎えの車がきた。シュノーケリングセットを返却するため、まずはマリンショップに寄った。そしてホテルまで一気に車は走り、14時にはホテルに到着していた。その後、昼食をとっていないことに気づいたら、本当に腹がすいてきた。簡単に済ませようと、ホテル近く(ハイアットリージェンシー裏)の日本食レストランの「踊り子」に行き、醤油ラーメンを注文した。5分ほどでラーメンが運ばれてきた。ハワイに着いてからまだ3日目だが、なぜかラーメンが懐かしくさえ思えてならなかった。私はまずスープを口に運ぶ・・・「うっ、まずい・・・」。もう一度スープをすすってみる。「やはりまずい・・・」。お湯に色がついている程度のスープにがっかりである。仕方が無いので食塩とブラックペッパーを入れて自分なりに調節してみた。「多少は良くなったが、お世辞にも美味いとは言えない・・・」。お店の選択を失敗してしまった。しかし、まずいからといって、お金も払わずにお店をでることはできない。よって、マズイけど麺だけはなんとか食べて、高い料金を払って店を後にした(おまけに、大してサービスもないのに、チップ15パーセントもしっかり料金に含まれ請求してきた。なんとも図々しい店である)。もう二度と行かない。

さて、ランチは大失敗だったが、一応、ラーメンの麺が腹におさまったので、今度は睡魔が襲ってきた。自然の法則である。私はすぐにホテルに戻ると、ベッドに横になり、いつの間にかまたしても昼寝をしてしまった。そして気がつくと17時40分。

「ゲッ、やばい!!17時45分にタンタラスツアーの車が迎えに来るんだった!!」焦った私はベッドから飛び起きたが、、考えてみたら、すぐそのまま出かけられる服装のままで寝ていたので、帽子を被り、財布とカメラを持ったらすぐさまホテルのロビーへと向かった。

アラモアナビーチからのサンセット

まだ迎えは着いていなかった。良かった・・・(安堵)。それから間もなく、ピックアップの車が到着し、まずはアラモアナビーチへ向かった。18時10分、アラモアナビーチ到着。そして、18時30分のサンセットまで時間を費やした。ハワイ島のコナのサンセットを見たせいもあり、感動は薄かったが、それでもやはり綺麗であったことには変わりなかった。そして、18時35分、アラモアナビーチを後にした一行は、山側のタンタラスの丘に向けて出発した。

タンタラスの丘から臨むワイキキの夜景

20分ほどのドライブの後、タンタラスの丘に到着。そこから臨むワイキキの夜景は最高だった。15分ほど写真を撮ったり撮られたりしながら、時間をすごした後、再びタンタラスの丘を後にした一行は、ヒルトンハワイアンビレッジ内のラグーンに向かった。毎週金曜日の19時45分から5分程度ではあるが、ショーの最後を飾る花火が打ち上げられるのである。私たちもこの時間に合わせてラグーンに向かった。そしてほぼ時間通りに花火は威勢よく打ち上げられた。ラグーンの水面に映る花火も綺麗で、5分間ではあったが、目の前に打ち上げられた花火には圧巻であった。「ドーン」と轟く花火の音と腹に響く感覚を今でも覚えている。15ドル(約1,200円)程度の料金でここまで楽しめたので、大満足である。

ヒルトンハワイアンビレッジの花火(毎週金曜日)

ホテルまで送ってもらった後は、Food Pantryでいなりずし(←好きだな~)を買って部屋に戻り、いなりをおつまみにビールを飲んで、テレビを見て寝た。疲れた~。

この続きは「7年ぶりのハワイ(4日目)」で。

シンタ

7年ぶりのハワイ(2日目)

マウナケアの山頂にて

ハワイの旅2日目。9月13日(木)に日付が変わった45分後、滞在先ホテルにツアー会社の車が迎えにきた。「マウナケア山頂 サンライズ&星空観測ツアー」への出発である。

運転手を除く12名が同ツアーに参加しており、若いカップルや年配の夫婦、20代の女の子の一人参加など、バラエティに富んだグループだった。そして、このツアーに同行してくれ、なおかつドライバーも務めるのは「ジェームス」。年齢は30歳前後のように見える。日本にも留学経験があるため、日本語はかなり上手だった。たまに「タメ語」だったりするが、まあ、日本人ではないので仕方がない話である。

まず一行はワイコロア・ビレッジにあるヒルトンホテルに滞在中の参加者を迎えに向かった。カイルカ・コナから45分程度で到着した。そして参加者12人全員が揃うと、車はまず、オニズカ・ビジター・センターまで走らせた。マウナケアの山頂に行く際、必ずといってよいほど一度立ち寄るのがここ、オニズカ・ビジター・センターなのである。

マウナケアは標高4,205mと、わが国が誇る富士山よりも高い山なのである。しかも、頂上まで車で行けてしまうからこれまた凄い。というのも、頂上には世界11ヶ国の研究機関が合計13基の天文台を設置しているからである。日本の国立天文台が設置した「すばる望遠鏡」もこのマウナケア頂上にある。

話は前後するが、この標高4,205mの山を一気に車で上がってくるのは極めて身体に支障をきたす行為であろう。そこで、先ほども言ったが、オニズカ・ビジター・センターでまずは寒さと気圧に身体を慣れさせるため、ここでしばらく休憩することが必要なのである。

私たちはこのオニズカ・ビジター・センターで満点の星空の観測を、ジェームスの説明を聞きながら楽しんだ。そして、何度も何度も流れていく流れ星や、くっきりと見渡せる天の川に感動しながら、時間は朝5時を迎えた。

その後、再び車に乗り込むと、ジェームスは一気に4,205mの山頂まで車を走らせた。ビジターセンターから30分ほどで山頂に到着した。サンライズは6時頃とのことだったので、それまではうっすらとむらさき色に染まっている空を眺めながら、自分が今、雲よりも高い位置に立っていることに心から感動した。

マウナケアから臨むサンライズ

そして、6時。月に代わって、ついに雲海から昇り始めてきた太陽が、私の目の前に堂々と現れてきた。そして、凍りきった私の身体を徐々にその太陽の力強い光が解凍していってくれた。サンライズは本当に私にパワーをくれる。眠い目をこすりながら夜中に出発し、寝る間も惜しんで参加したこのツアーだが、本当に来てよかったと思った。星と月と太陽の言葉では語れない自然の仕組みを垣間見ることができる、超おすすめのツアーである。

マウナケア天文台群

その後、サンライズを堪能した一行は、最後に日本のすばる望遠鏡が設置されている観測所を訪れ、そして7時にはマウナケアを出発し、2時間後の9時にはホテルに到着した。

それにしても眠い・・・、ということで、ホテルチェックアウトの正午まで3時間あったので仮眠をとった。そして時間通りチェックアウトを済ませると、荷物を一旦ベルデスクに預け、時間の許す限り再びコナの町を散策した。そして午後1時。ホテルからタクシーに乗り、コナ空港へ向かった。空港までは15分ほどで到着した。チェックインとセキュリティーを通り、そして出発までの空き時間に、空港レストラン(というほどのものでもないが・・・)でハンバーガーとビールでお腹を満たした。考えてみれば、昨日コナに到着してから、ろくに食事も摂っていなかったことに、このとき気づいたのであった。

そして、15時5分発のホノルル行きの飛行機が定刻どおり飛びたち、15時55分に飛行機は無事ホノルル空港へと到着した。さっさと荷物を取り、タクシー乗り場へ向かった。さすがにほとんどの客はタクシーではなく、シャトルバスなどを利用していたため、タクシー乗り場には人一人並んでなかった。

16時15分、タクシーに乗り込んだ私は、ドライバーに「Miramar at Waikiki」まで、と伝え、後は車の窓から流れる景色を思う存分楽しんだ。本当に久しぶりのホノルルである。あまりに嬉しくて、少々感傷的な気分になったほどである。そう、私が住んでいたあの頃のことを思い出しながら・・・。

16時45分、タクシーはワイキキにあるホテルに到着した。料金はスーツケース1ドルを含み35ドルだったので、チップを含めて合計40ドル支払った。日本円に換算すると3,200円程度なので、それほど高いわけでもない。普段私が仕事帰りに飲んで、勢いづいて飲んだため、終電に間に合わず、そんな時に自宅まで払うタクシー代にくらべたら、カワイイもんである。

ミラマーアットワイキキの19階から臨むパーシャルオーシャンビュー

ホテルでチェックインを済ませ、いざ自分の部屋へと向かう。部屋番号は1920号。パーシャル・オーシャンビューで予約を入れていたが、あまり期待はしていなかった。しかし、実際に部屋に入ってみると、まずはリノベーションされた部屋。冷蔵庫はもちろんだが、電子レンジもあり、滞在中の食生活の幅を広げてくれた。そして、問題のラナイ(バルコニー)からの景色だが、結構満足のいくものであった。海側も予約時のとおり、パーシャルではあるが、海を眺めることができ、山側の景色も堪能できる。また、部分的にダイアモンドヘッドも見えた。景観と立地と部屋のきれいさを考慮しても、かなりリーズナブルなホテルである。

ホテルから見える山側の景色

ホテルの目の前のクヒオ通りを渡ると、すぐに「Food Pantry(フード・パントリー)」というワイキキ唯一のスーパーマーケットがあり、もちろんワイキキビーチまでも徒歩3分ほどで行くことができる。食料の買い出しなどのことを考えると、ワイキキビーチ沿い(カラカウア通り)のホテルよりも便利である。また、市バスなども基本的にはクヒオ通りを走るため、停留所へのアクセスも便利である。

私はワイキキ周辺を散策するつもりでいたが、やはり歳には勝てなかった。フード・パントリーでいなりずしとパンを購入し、ホテルでそれをさっさと食べると、服も着替えずそのままベッドに横になり、明日のツアーに向けて早めに寝ることにした。その時間、19時(早っ!)

この続きは「7年ぶりのハワイ(3日目)」で。

シンタ

7年ぶりのハワイ(1日目)

カイルア・コナの町から海を臨む

今日はいつも通り、朝から出勤。しかし、今夜、成田発からハワイに向かう私はすでに心躍らせていた。2004年から2005年の1年間、実は私はハワイに住んでいたことがある。その後、日本に帰国したが、あれから長い間ハワイを訪れる機会が無かった。しかし、今回7年ぶりにハワイでのんびり遅い夏休みを取る事にした。

職場の同僚の多くは私が今夜ハワイに旅立つことを知っていたので、勤務中は「いいな~」という、「羨ましい攻撃」を受けつつ、そして17時45分、ついに本日の仕事が終了。

私が利用する便は21時30分成田発NH1052便なので、1時間30分前の20時00分には成田に到着していなければならない。となると、東京駅発成田エクスプレス19時03分発には乗らなければならない。

時間的には余裕であったが、つい調子に乗り、18時00分から18時35分まで同僚と居酒屋でワイワイ飲んでいた。その後、すぐにタクシーに飛び乗り、東京駅に着いたのが18時50分。まだ余裕じゃん、と思いながらチケットを購入しようとJRチケット売り場へ。するとなんと、めちゃめちゃ混んでいるではないか!!これはヤバい、と少々焦りつつ、カウンターの兄ちゃんに事情を説明し、優先的に発券してもらった。その時刻、18時57分。あと6分あれば大丈夫だろう、そう私は思いながらトロトロ歩いていたが、行けども行けどもホームが見えてこない。そして、どうやら乗車ホームは地下の奥底にあるらしいことに私は気づいたのである。そこから私の猛ダッシュが始まった。44歳の老体でしかもデブ、さらには先ほどまで飲んでいたアルコールもしっかりと手助けしていたため、思うように走れない(泣)。それでも、どうしてもこの電車に乗らなければという一心で走った。走って、走って、走りまくり、そしてなんとか発車2分前の成田エクスプレスに乗車した。ε=ε=ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛

出発前からこの調子だと、先が思いやられるのではないかと気がかりになりつつ、電車は何事もなかったかのように成田空港へと出発した。

そして無事成田に到着した私は、まず事前に宅配しておいたスーツケースを取りにいき、そしてチェックイン、セキュリティーチェック、出国手続きと続き、21時30分、予定通りいざホノルルに向けて飛行機が出発した。飛行時間は7時間35分、といっても、離陸前の時間も含めてだったので、実質7時間の飛行時間であった。私はよく出張でヨーロッパ方面に行くのだが、たいていは12時間以上の飛行時間となるので、今回のハワイまでの7時間は私とっては「屁」みたいなものである。

そして、現地時間の同日10時05分、ホノルルに到着した。あまりに到着までの感覚が早かったため、実は寝る暇もなく、あっという間に着いた感じである。

さてさて、ホノルルについたはいいが、ここから再びハワイアン航空に乗り換えてハワイ島のコナ空港まで行かなければならない。てなわけで、まずは国内線乗り場を探さなければ・・・、とインフォメーションに早速尋ねたところ、結構あっさりと見つかった。移動時間たったの5分(徒歩)。そして何の問題もなくチェックインとセキュリティーチェックを済また。

12時50分発の飛行機までに2時間も時間があったため、空港内の「Stringer Ray’s」というバーで「Kona Longboard」というローカルビールと「チキン&チップス」を注文した。しかし、この時私は忘れていた。ここがアメリカであり、そして一人前の量の多さがどれだけかを…。

それから程なく「チキン&チップス」が運ばれてきた・・・( ̄□ ̄;)

これがうわさ(?)のチキン&チップス

「こんな量、一人で食えるか!」と一人心の中で静かに突っ込みを入れつつも頑張って食べることに専念したが、結局は3分の2ほど残してしまった。

正直言えば、これくらいの量は一人で食べられるのだが、アメリカのチキンストリップは日本のパン粉を使って揚げるフライとは違い、衣が硬いうえにしつこいお味なのである。油っこさが満点なのである。そして私はビールだけしっかりとボトムアップした後、たか~い食事代金を払ってその場を後にした。

そして、おおむね予定通りにハワイ島のコナ空港に向けて飛行機は出発した。空港内で離陸用の滑降路までの時間などを除けば、実際の飛行時間はたったの25分間。本当にあっという間に、という言葉がピッタリである。

コナ空港

13時25分、コナ空港に到着。天気はあいにくの曇り。スーツケースを手に取り、早速タクシー乗り場へと向かう。タクシー乗り場には人ひとり並んでいなかった(もしかして、ボられたりして~)、などと少々不安になりつつも、颯爽とタクシーに乗り込みいざ、今夜宿泊する「Royal Kona Resort」へと向かった。

このホテルはハワイ島で一番最初に建てられたホテルである。そのため、至る所に劣化が見えるが、パッと見は実はなかなかイケてるホテルなのである。今回私は一人旅だったため、オーシャンビューなどの高い部屋ではなく、「安い」をモットーに予約をした。そのため、このホテルではガーデンビューの部屋があてがわれた。

部屋に入ったのがちょうど14時。その後、目的地に着いた安堵感からか、いつの間にかベッドで爆睡していたのであった。そして気付いたのが16時30分。夜中まで寝なくて良かったと思った。それもそのはず、ここ、カイルア・コナへは1泊の予定で来ており、このコナの町のサンセットがとてもきれいであるという前情報があったため、ぜひともこの目で拝んでおきたいと思っていたからである。夜まで爆睡していたらコナのサンセットを見逃すハメになっていたところである。

16時30分、早速寝ぼけた頭を叩き起こし、カイルア・コナの町を散策しはじめた。コナの町を一言でまとめてしまうのは大変申し訳ないが、まあ、「なんとか頑張っている町」という風にしか映らなかった。観光客も町に繰り出していたが、それほどの人数でもない。にぎやかに見えたのは、通りやレストランなどに装飾されていたネオンと、観光客がお酒を飲んで大声でワイワイ騒いでいたからである。

私はのんびりとロコ(地元)の人たちなどと会話をしながら、お目当てのサンセットの時間まで時間を潰していた。そしてついに「赤いサンセット」と歌にも歌われている「カイルア・コナ」のサンセットを見る時間がやってきた。時は18時30分少し前。ギラギラした太陽が徐々に勢いを弱め、そして鮮やかな赤色の夕日へと変わっていった。確かに赤く、情熱的な色をしていた。今回、1回しかチャンスがなかったコナのサンセットをしっかりと眺めることができ、まずは出だしは上々であった。

カイルア・コナのサンセット

そして、余韻に浸る暇もなく、日が沈んだと同時に私はホテルへと一直線に戻り、再び熱いシャワーを浴び、ベッドへと向かった。時は19時を少し過ぎたころだった。これから5時間後にはツアー会社の車が私をピックアップしにくる。そう、私は「マウナケア山頂 サンライズ&星空観測ツアー」に参加するためにここ、ハワイ島にやってきたのである。よほど疲れていたのか、目覚ましが鳴るまでぐっすりと、死んだように寝た。そして時は真夜中の0時45分(9月13日)。私は待ち合わせ場所であるホテル正面でツアーシャトルが到着するのを待っていた。そして約束の時間通り車が到着した。 この続きは「7年ぶりのハワイ(2日目)」で。

シンタ